2018年度 ワラウカド 全頭評価・募集馬レビュー

ゼノヴァース(

★出資馬

ディープインパクト
母 (母父) リズムオブライト (Beat Hollow)
生年月日 2017年01月07日
募集価格 9,000万円
調教師 栗東 池江泰寿
生産者 パカパカファーム
  • 評価(出資理由)

ワラウカドは毎年エース候補的な存在を用意していて、2015年度産駒はディープインラヴ(ダービー馬ディープブリランテの全弟)、2016年度産駒はルヴォルグと、いずれもディープインパクト産駒です。

2018年募集馬ではこのリズムオブライト2017がエース候補にあたります。

母のリズムオブライトは唖・米・英・仏・土で6勝、GIIで2勝している実績馬です。母父父にサドラーズウェルズがいる血筋で、これは2000ギニーやレーシングポストトロフィーを制したGI馬サクソンウォリアーと同様の配合となります。ディープインパクト産駒は母に米国の実績馬を取り入れた配合に活躍馬が多く、またジェンティルドンナと同じくリファールのクロスを持っていることも大きなポイントです。

500キロを超えそうな雄大な馬体をしており、これはサトノダイヤモンド、キズナ、ディープブリランテ等と共通しています。
これだけの良血馬でこの馬体であればおそらくセールに出せば1億円を超えていたのではないでしょうか。ワラウカド代表のハリー氏もクラブから重賞で活躍する馬が出て欲しいとの思いでこの値段で募集しているのだと思います。そして池江調教師氏自ら預かりたいと仰っていたとのことで、これも心強いですね。

2019.6.1時点での評価

吉澤ステーブルでの調教メニューになんなく対応できており順調さが伺えます。まだ入厩等の予定は出ていませんが、この調子で秋ごろにはデビューできるのではと思っています。

また、競走馬の配合を考察されているくりがしらさんのブログで、今年のダービー馬ロジャーバローズと配合が似ていると書かれていました。

ダンジグ+リファールのほかに、ディープと相性が良いラストタイクーンの血をもっています。

母父がサドラーズウェルズ系なのでスタミナ色が濃くなっていて、青葉賞向きのタイプでしょうか。
サドラー+ラストタイクーン+リファールのクロスという点では、ヴァンキッシュランの構成と似ています。

値段は高めですが、来年のクラシック候補として出資する価値は十分にあると思います。

シェノン(

★出資馬&命名馬

キズナ
母 (母父) オールアイキャンセイイズワウ (Street Cry)
生年月日 2017年04月08日
募集価格 2,400万円
調教師 栗東 矢作芳人
生産者 パカパカファーム
  • 評価(出資理由)

キズナの初年度産駒としての活躍を期待して出資した同馬。

母のオールアイキャンセイイズワウは米国の重賞戦線で活躍していました。

ディープインパクトを付けた兄弟馬は2頭デビューしており、キネオダンサー3勝、ディープエクシード2勝と安定した実績です。

これがディープインパクトの仔であるキズナに変わってどうなるのかが気になるところですが、キズナ産駒自体が初年度となるのでデビューしてみるまでは分かりません。

しかし、武豊騎手がキズナは非常にディープインパクトの走りに似ているとメディアでコメントしていたことがあり、もしそうであればキズナの雄大な馬体と祖父ディープインパクトのキレのあるスピードが合わさり面白い馬になるのではないかと思っています。

所属が名門矢作厩舎というのも心強く、出資に至りました。

2019.6.1時点での評価
募集開始当初背中のくぼみが気になるという評価が多くありましたが、直近の写真を見るとかなり改善されてきています。
GIFアニメを利用して馬体が切り替わるようにしてみたのでご覧ください。
胴が伸びて腹周りも引き締まった様子が見て取れるかと思います。
この調子であればさらに馬体の完成度は高まっていくことでしょう。
調教もゼノヴァースと同じメニューをこなしているので、この世代で期待の出来る1頭です。

セルフィー(

★出資馬

スクリーンヒーロー
母 (母父) セルフプリザヴェーション (Lion Heart)
生年月日 2017年03月24日
募集価格 2,200万円
調教師 美浦 藤沢和雄
生産者 パカパカファーム
  • 評価(出資理由)

半兄のシャルドネゴールド(父ステイゴールド)が京都新聞杯3着、菊花賞7着とクラシック戦線で活躍したこともあり、この馬がワラウカドの2017年度産駒の中で最も早く満口となりました。

母のセルフプリザヴェーションは米2歳GIのデビュータントSで2着の実績馬。シャネルドゴールドも8月と早い時期にデビューしていることから、同馬も早期デビューからの活躍が期待出来そうです。

スクリーンヒーロー産駒はモーリスやゴールドアクターのように牡馬の活躍馬が目立ちますが、ここ最近牝馬の活躍馬も多く、いつ重賞馬が出てもおかしくない状況です。

所属厩舎も昨年のダービー馬レイデオロを管理する藤沢和雄厩舎で文句の付けようがありません。

芝のマイル~2000m前後で活躍してくれそうですので、牝馬の2歳重賞やクラシック出走を期待して出資させて頂きました。

2019.6.1時点での評価
早々に満口となったのが頷けるほど、本当に順調に来ています。
「藤沢調教師が来場して本馬を確認して以降も良い状態を維持しており、ここ1ヶ月ほど銭形がトモのあたりにくっきり確認できております。」と体調面も良好のようです。
7月初旬に札幌に入厩予定という話も出ており、夏頃のデビューも期待できます。

ナンナ(

★出資馬

ゴールドシップ
母 (母父) ナン (High Yield)
生年月日 2017年04月08日
募集価格 2,000万円
調教師 美浦 国枝栄
生産者 パカパカファーム
  • 評価(出資理由)

キズナと同様に2017年度から新種牡馬デビューを飾るゴールドシップの産駒です。

まず第一印象として若い頃のゴールドシップを彷彿とさせるようなシルバーの非常に綺麗な馬体が目に留まります。

血統に関しては母のナンが米G1デルマーオークス2着などGI戦線で活躍している実績馬です。

唯一気になるのは日本でデビューした2頭、ディープインパクト産駒とマンハッタンカフェ産駒が勝ち上がれていない点です。昨年と一昨年の仔はアメリカに輸出されています。

ただ、今年のゴールドシップ産駒がクラブで募集され日本で走ることになったということは、動きや馬体のバランスを見て日本の馬場に適性を見出してのことだと思われます。

ワラウカド代表のハリー氏が「オークスで枠入りしている姿を思い描いてしまいます」といったコメントを残していますが、三冠馬アーモンドアイやアパパネを育て上げた国枝栄厩舎所属とあり、お世辞ではなく本気でクラシックを狙っているのではと思い出資させて頂きました。

2019.6.1時点での評価
期待の新種牡馬ゴールドシップ産駒というのに加え、半姉のPOWER GALが海外のG3であるSelen Stakes (ダ1700m)を勝利したことで「満口近し」まで来ています。

馬体の成長も著しく、非常に雄大で筋肉質な馬体をしており、見に来た国枝栄調教師も驚いています(笑)

テイストオブハニー(

オルフェーヴル
母 (母父) スウィートアンドフローレス (Unbridled's Song)
生年月日 2017年1月4日
募集価格 1,500万円
調教師 栗東 鮫島一歩
生産者 パカパカファーム
  • 評価

オルフェーヴルは初年度産駒から皐月賞馬エポカドーロや阪神JFを制したラッキーライラックを輩出し話題を呼びました。

今回の募集馬は馬体重が1歳時点で500キロ超と大型馬であり、この点は牝馬で500キロ近くあるラッキーライラックと共通しているため評価できる点です。

ただその分成長にも時間がかかると思いますので、デビューが遅れる覚悟は必要でしょう。

オルフェーヴル産駒にこの価格で出資できるのは魅力ではありますが、2015年度産駒(父ステイゴールド)が勝ち上がれていない点は気になります。

2019.6.1時点での評価
5/24時点で馬体重553kg。それでも近況コメントでは「大きな跳びと体を持て余さないスムーズな走りからそれほど馬体重があるようには見えず、状態の良さが伺えます。」とあるように、走りのセンスはあるようです。
大型のパワータイプでダートでの活躍も期待出来そうかなと感じています。
この順調さであればオルフェーヴル産駒というだけで嫌わず出資を検討しても良いかもしれません。

ブロンテビーチ(

エスポワールシチー
母 (母父) オージーカンパニー (Catrail
生年月日 2017年04月20日
募集価格 1,200万円
調教師 美浦 加藤征弘
生産者 パカパカファーム
  • 評価

パカパカファームに長く貢献してきたオージーカンパニーの仔ですが、母はこの馬を産んだ2017年に他界してしまいました。母の最後の産駒となります。

兄弟馬はダートで勝ち上がっている馬が多く、今回の募集馬も父エスポワールシチーということでおそらくダートに活躍の場を見い出すことでしょう。

母21歳という高齢時の産駒ではありますが、動きも軽やかで馬体重も1歳8月時点で477キロと馬体面の心配は無さそうです。

価格が手頃で加藤厩舎の評価も高いですが、出資馬を選ぶ際のマイルールで母高齢馬は避けると決めていますので、今回は見送ることになりました。

逆にこの点を許容できるのであれば面白い一頭であることは間違いありません。

2019.6.1時点での評価
血統からおそらくダート向きだろうなと思っていましたが、育成場でのコメントも「走りの面ではダート血統っぽい強さを持った走りを見せるようになってきました。口向き・体力面で問題なく、筋肉もバランスよく付いてきている」とあり、血統と走りのタイプが一致したのは良いですね。
また、加藤調教師より「6月中の入厩で進めたい」との連絡が来ているようで、ワラウカド2017産世代で最早デビューとなるかもしれません。入厩時点で出資締切となりますので検討中の方はお早めに!

まとめ

2017年にワラウカドが設立され、2018年末現在、初年度募集馬の勝ち馬がエース候補として高額募集されたディープインラヴとルヴォルグのみでした。

この結果を受けてか、2018年度の募集馬には勝負気配を感じます。
エース候補のゼノヴァースはもちろん、その他の募集馬も母が海外の重賞戦線で活躍した馬が多く、勝ち上がりが十分に期待できる馬ばかりです。

そしてなんといっても豪華な調教師の面々。少数精鋭ながらクラブ側の高い期待が現れています。生産牧場は違うもののキャロットやシルクなら即満口になるような馬ばかり。

今年のワラウカドは期待して良いでしょう。

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