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最初に
当レビューですが、星評価は基本的に過去の成績・傾向から読み取れる部分だけを示し、血統(配合)に関しては評価に加えずコメントのみに留めています。
ご自身で必要とするデータをつまみ食いしながらご出資のご参考にして頂ければ幸いです。
なお、馬体評価は個人の主観、好みがかなりの部分を占めていますので本当にご参考程度に…。
よろしくお願いいたします。
2019年度 全頭評価・募集馬レビュー
アップワードスパイラルの2018(牡)
2019/9/1ツアー時撮影 by UMAZORA
※画像をクリックすると4K(3840×2560)サイズで閲覧できます。
PCの場合:画像をクリック後、「名前を付けて画像を保存」。
スマホの場合:画像をタップ後、そのまま拡大可能です。
父 | キズナ |
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母 (母父) | アップワードスパイラル(Teofilo) |
生年月日 | 2018年02月03日 |
募集価格 | 2,200万円 |
調教師 | 栗東 藤岡健一 |
生産者 | パカパカファーム |
測尺 | [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg] 157 / 182 / 21.0 / 485 (8/31 9:00計測) |
母現役成績:★★★★☆☆☆☆(米・英2勝、重賞入着2回)
母産駒実績:★★☆☆☆☆☆☆(1頭デビュー済:中央未勝利)
出生時母年齢:★★★★★★★★(8歳:壮年 8-13歳、空胎明け牡馬)
馬体評価:★★★★★★★☆
厩舎実績:★★★★★☆☆☆
総合評価:★★★★★★☆☆
今年のワラウカドで3頭募集が発表されたキズナ産駒のうちの1頭。
キズナ産駒は産駒デビュー年で早くもビアンフェが2歳重賞を制覇するなど活躍が目立ちます。
本馬は2つ下のバロー(父キングズベスト)が唯一中央でデビューしていますが、残念ながら勝ち上がれていません。
今回父がサンデー系のキズナに変わりますから、適性も変わることが予想されます。
母父のTeofiloは、父Galileoと母父デインヒルという配合で、これはFrankelと同じ配合(3/4同血)。
母系は少し重めの芝あたりに適性がありそうですが、これに末脚が光るキズナを配合してどうなるか。
母の出産時年齢は8歳と若く、上のバローから空胎を経ての牡馬ですので仔出しのタイミングとしては文句なしです。
※馬体評価は当初写真とツアーでの動きを見て星5つ評価でしたが、動画で改めて見直してみると、バランス良く体を大きく見せて歩けている感じが非常に素晴らしく、星を2つアップしました。キズナ産駒3頭の募集開始時点での見栄えはこの馬が最も良く見えます。
カメリアローズIIの2018(牡)
2019/9/1ツアー時撮影 by UMAZORA
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父 | キズナ |
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母 (母父) | カメリアローズII(Oratorio) |
生年月日 | 2018年05月11日 |
募集価格 | 2,400万円 |
調教師 | 美浦 藤沢和雄 |
生産者 | パカパカファーム |
測尺 | [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg] 157 / 179 / 20.7 / 477 (8/31 9:00計測) |
母現役成績:★★★★☆☆☆☆(仏2勝、重賞含む入着8回)
母産駒実績:★★★★★☆☆☆(1頭デビュー済:中央勝ち上がり)
出生時母年齢:★★★★★★★☆(10歳:壮年 8-13歳 )
馬体評価:★★★★★★☆☆
総合評価:★★★★★★☆☆
本馬の母は、母父デインヒル、父父Galileoという配合で上記のアップワードスパイラルとよく似た組み合わせです。
初仔のラルースはデビューできませんでしたが、2番仔のドンドンキードン(父オルフェーヴル)が4戦目、ダート替わりで無事勝ち上がりを果たしました。
気性面で難しいオルフェーヴル牝馬がしっかり勝ち上がってる面でも仔出しの良さが伺えます。
また、藤沢和雄厩舎というとルヴォルグなどワラウカドのエース級を任されている厩舎です。
馬格もバランスも素晴らしく(まだトモ高で成長にも期待)、キズナ産駒の中ではアップワードスパイラルに並んで期待しています。
セルフプリザヴェーションの2018(牝)
2019/9/1ツアー時撮影 by UMAZORA
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父 | キズナ |
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母 (母父) | セルフプリザヴェーション(Lion Heart) |
生年月日 | 2018年03月31日 |
募集価格 | 1,800万円 |
調教師 | 栗東 鮫島一歩 |
生産者 | パカパカファーム |
測尺 | [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg] 152 / 172 / 19.4 / 420 (8/31 9:00計測) |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(愛・米2賞、重賞入着4回)
母産駒実績:★★★★★☆☆☆(2頭デビュー:1頭中央勝ち上がり、OP馬)
出生時母年齢:★★★★★★★☆(9歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:★★★★★☆☆☆
3頭のキズナ産駒のうち唯一の牝馬。
鮫島一歩調教師はワラウカドで先日勝利を上げたストラトスフィアも管理しています。
初仔のシャルドネゴールドは芝で4勝を上げ、京都新聞杯3着、菊花賞7着という重賞戦線でも活躍した実績馬。惜しくも亡くなってしまいましたが、順調であれば重賞の1つや2つ取れてたのではないかと思います。
そして2番仔はワラウカドで募集されたセルフィー(父スクリーンヒーロー)。
新馬戦は1800mでデビューしたものの距離が持たず7着という結果でしたが、非常に良いスピードを持っており勝ち上がりが期待されています。
そして3番仔の本馬は父がキズナに変わりさらに切れ味が増しているのではないでしょうか。
3頭のキズナ産駒の中でも日本の高速馬場への適性が最もありそうな配合です。
体重は他馬に比べると比較的軽めですが、シャルドネゴールもこれくらいの馬体重でしたので問題はないでしょう。
デザートオブライフの2018(牡)
2019/9/1ツアー時撮影 by UMAZORA
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父 | ディープブリランテ |
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母 (母父) | デザートオブライフ(Mastercraftsman) |
生年月日 | 2018年3月26日 |
募集価格 | 1,200万円 |
調教師 | 栗東 寺島良 |
生産者 | パカパカファーム |
測尺 | [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg] 156 / 175 / 20.0 / 445 (8/31 9:00計測) |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(独・英2勝、うち独G3勝利)
母産駒実績:※初仔
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆(5歳:若年 ~7歳)
馬体評価:★★★★★☆☆☆
総合評価:★★★★★☆☆☆
ワラウカドの母体であるパカパカファーム生産のダービー馬、ディープブリランテの産駒がついにクラブで募集されました。
母はドイツのG3(芝1400m)を勝利している重賞馬です。
1400mまでの距離で結果を残していた母ですので、おそらく本馬も父よりは少し短めのマイル付近での活躍が予想されます。
ディープブリランテ産駒で現在3勝中、シンザン記念3着など活躍中のミッキーブリランテと同じくデインヒルを持っている点はいいですね。
母が5歳と若く初仔ですがこの時期で445キロなら問題のない馬体重ですね。
ナンシーフロムナイロビの2018(牝)
2019/9/1ツアー時撮影 by UMAZORA
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父 | スクリーンヒーロー |
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母 (母父) | ナンシーフロムナイロビ(New Approach) |
生年月日 | 2018年3月28日 |
募集価格 | 1,600万円 |
調教師 | 美浦 大竹正博 |
生産者 | パカパカファーム |
測尺 | [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg] 155 / 184 / 20.5 / 510 (8/31 9:00計測) |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(米・英5勝、うち米G2優勝)
母産駒実績:※初仔
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆(7歳:若年 ~7歳)
馬体評価:★★★★★☆☆☆
総合評価:★★★★★☆☆☆
スクリーンヒーロー産駒でかつ母系のサドラーズウェルズ持ちというのはモーリスと同じ配合で、それだけで期待値が上がります。
ただ、スクリーンヒーロー産駒は牡馬に活躍馬が偏っているので牝馬に出ている点が少し不安な点ではあります。
とはいえ前年ワラウカドで募集されたセルフィー(セルフプリザヴェーションの2017)もスクリーンヒーロー産駒の牝馬ながら良い走りを見せてくれるので、杞憂に終わるかもしれません。
初仔ながら510キロと非常に雄大な馬体です。
ボカイウヴァの2018(牡)
2019/9/1ツアー時撮影 by UMAZORA
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父 | モーリス |
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母 (母父) | ボカイウヴァ(Teofilo) |
生年月日 | 2018年02月26日 |
募集価格 | 3,000万円 |
調教師 | 美浦 藤沢和雄 |
生産者 | パカパカファーム |
測尺 | [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg] 159 / 186 / 20.5 / 505 (8/31 9:00計測) |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(仏3勝、重賞含む入着5回)
母産駒実績:-(2019.8時点で産駒未デビュー)
出生時母年齢:★★★★★★☆☆(7歳:若年 ~7歳 2番仔)
馬体評価:★★★★★★★☆
総合評価:★★★★★★☆☆
新種牡馬モーリスの初年度産駒。
カメリアローズIIと同じく藤沢和雄厩舎というだけでクラブ期待馬なのかなと想像してしまいます。
配合面では、サドラーズウェルズの4×4というのが少し日本の馬場に対しては重いのではとの懸念はあります。
しかしながらボカイウヴァの2019もモーリスを付けており、そのことから本馬の出来が良かったのかなという予想もできます。
1つ上がモーリスの父スクリーンヒーローを付けたマテンロウヒーロー(セレクトセール当歳で2700万円)という馬ですので、この馬の活躍具合を見てから出資という作戦もありでしょう。
馬格もバランスも素晴らしく、ひょっとすると大物になるかもしれません。
モーリスに期待を寄せている方には間違いなくおすすめできる1頭です。
リズムオブライトの2018(牡)
2019/9/1ツアー時撮影 by UMAZORA
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父 | ディープインパクト |
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母 (母父) | リズムオブライト(Beat Hollow) |
生年月日 | 2018年03月08日 |
募集価格 | 9,000万円 |
調教師 | 栗東 藤原英昭 |
生産者 | パカパカファーム |
測尺 | [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg] 156 / 184 / 20.8 / 495 (8/31 9:00計測) |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(米・欧州で6勝、重賞含む入着5回、米G2優勝)
母産駒実績:-(2019.8時点で産駒未デビュー)
出生時母年齢:★★★★★★★★(10歳:壮年 8-13歳、2番仔)
馬体評価:★★★★★★★★
昨年からワラウカドに入会されている方はご存知でしょう、ゼノヴァースの全弟です。
配合面の評価等については昨年のゼノヴァースのレビューをご参考にしてください。
本馬は2番仔ということで最も活躍馬が出やすいタイミング。
誕生月は昨年のゼノヴァースは1月生まれでしたが、3月生まれということで早すぎず遅すぎずというクラシックを狙うならベストな誕生月。
兄は馬体や走法からマイル向きとの育成場での評価ですが、本馬はどうなるか。
一応クラブコメントでは2000~2500mに適性がありそうとのことなので、期待は持てそうです。
2018年のリーディング厩舎である藤原英昭厩舎というのもクラブの期待の表れでしょう。
一戦必勝態勢の厩舎スタイルは使い減りしやすいディープインパクト産駒には合うと思います。
先日亡くなってしまった父が残した貴重な産駒ですし、この馬でクラシック制覇を夢見るのも良いのではないでしょうか。
総評
昨年は豪華な厩舎のラインナップに驚きましたが、今年度も全く劣らずそれ以上とも思えるような上位厩舎の数々。
しかし値段がそこまで高いというわけではなく、現会員の場合は20%オフ(新規会員は15%オフ)の割引が使えるため、9000万円のリズムオブライト2018の場合は実質7200万円で出資できるということに。
また、今年は念願のディープブリランテ産駒が初めて募集されるというのも注目ですね。
価格はディープ産駒と両極端ですが、両馬とも人気を集めそうな気がします。