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最初に
当レビューは、基本的に過去の成績・傾向や数字から読み取れる部分だけを評価し、その他の部分に関してはコメントのみに留めています。
なお、今回から星を付ける基準を少し変更しています。
種牡馬や厩舎において、勝ち上がりやAEI/CPIの数値から純粋な種牡馬や厩舎の能力を判断基準としました。
また、ワラウカドのような非社台系クラブでは社台グループ生産馬の預託率も気にされる方が多い印象でしたのでそれも付け加えています。
非社台生産馬はノーザン等の外厩が使えないため、「社台グループ率が低く、勝ち上がり率やAEI/CPIが高い」厩舎を上位評価とします。
レビューは無料でご覧いただけますが、時間をかけて作成しておりますので他ブログへの転載等はご遠慮頂きますようお願い申し上げます。
皆さんの出資馬検討のお役に立てれば幸いです。
※各データは慎重に確認の上掲載しておりますが、間違いが無いとは言い切れません。
出資の際はご自身で調べた上であくまで自己責任でお願い致します。
追加募集馬(アップワードスパイラル2019)のレビューを別記事にアップしました。
よろしければ併せてご覧ください。
2020年度 全頭評価・募集馬レビュー
スウィートアンドフローレスの2019(牡)
生年月日:2019.03.29
一口価格 4万円
(※1年目の為暫定評価)
母現役成績:★★★★★☆☆☆
(米重賞入着複数回)
母産駒実績:★★★★★★☆☆
(3頭デビュー:2頭中央勝ち上がり)
出生時母年齢:★★★★★★★☆
(13歳:壮年 8-13歳 空胎明け牡馬◎)
(※1年目の為暫定評価・社台グループ率=56%)
- 推しポイント
空胎明けの牡馬は過去に活躍馬が多く出ておりポイントが高い。
血統面でも新馬勝ちしたモーリス産駒(カイザーノヴァやストゥーティ)に共通するサドラーズウェルズのクロスがあるのは魅力。
母の産駒が堅実に勝ち上がっているのも良い。
ノーザンファーム出身の期待の若手調教師、宮田厩舎所属。
セルフプリザヴェーションの2019(牝)
一口価格 4.8万円
(勝ち上がり率=35%・AEI/CPI=0.87)
母現役成績:★★★★★☆☆☆
(愛・米2賞、重賞入着4回)
母産駒実績:★★★★★★☆☆
(2頭デビュー:2頭中央勝ち上がり、OP馬シャルドネゴールド)
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(10歳:壮年 8-13歳)
(4年目・勝ち上がり率=38%・AEI/CPI=0.76・社台グループ率=17%)
- 推しポイント
産駒2頭(シャルドネゴールドとセルフィー)がともに中央勝ちしている点はかなり魅力。
牝馬に活躍馬の多いハービンジャー産駒というのも良い。
寺島厩舎はまだデータ上目立ってはいないものの、若手のホープと期待されておりリーディング順位も着実に上昇中。
非社台産を多く預託しているがしっかり勝ち上がらせている点もプラス。
タイキクラリティの2019(牡)
生年月日:2019.05.03
一口価格 12万円
(勝ち上がり率=42%・AEI/CPI=0.78)
母現役成績:★★★★☆☆☆☆
(中央18戦1勝・賞金1485万円)
母産駒実績:★★★★★★★☆
(6頭デビュー:4頭中央勝ち上がり、GI馬クラリティスカイ、OP馬クラリティシチー)
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(16歳:高齢 14-17歳 空胎明け牡馬◎)
(20年目・勝ち上がり率=62%・AEI/CPI=1.47・社台グループ率=51%)
- 推しポイント
母はデビュー馬6頭中4頭勝利という高アベレージで、GI馬クラリティスカイ、OP馬クラリティシチーを輩出している名牝。
2年の空胎(流産含む)を挟んだ牡馬である点もプラス。
血統面でも、クラリティシチー(父キングカメハメハ)で結果を出していることから父がロードカナロア(父キングカメハメハ)に変わっても相性は良いはずで、ロードカナロア×母父スペシャルウィークはサートゥルナーリア、グルーヴィットと共通で魅力的。
藤原英昭厩舎は日高生産馬のエポカドーロをクラシック制覇に導くなど厩舎力が非常に高い。
デザートオブライフの2019(牡)
一口価格 2.8万円
母現役成績:★★★★★☆☆☆
(独・英2勝、うち独G3勝利)
母産駒実績:※産駒中央未デビュー
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆
(6歳:若年 ~7歳)
(3年目・勝ち上がり率=36%・AEI/CPI=0.40・社台グループ率=26%)
- 推しポイント
米GI馬のアメリカンペイトリオットを父に向かえたフレッシュな血統。
今回の募集馬ラインナップ中最安値の1400万で、割引があることも考えると1勝プラス入着数回で十分馬代が回収できるハードルの低さ。
3年目の若手厩舎で実績は目立たないものの、毎年リーディング順位を着実に伸ばしており将来性たっぷりの田中厩舎。
ナンの2019(牝)
一口価格 3.6万円
(勝ち上がり率=33%・AEI/CPI=1.04)
母現役成績:★★★★★★☆☆
(米GI2着など重賞入着複数回)
母産駒実績:★★★★☆☆☆☆
(3頭中央デビュー:未勝利、1頭海外デビュー:カナダG3勝利)
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(13歳:壮年 8-13歳)
(21年目・勝ち上がり率=38%・AEI/CPI=1.55・社台グループ率=15%)
- 推しポイント
日本でデビューした産駒は勝利がないものの、母は米GI2着、産駒からカナダ重賞勝ちと良駒を出す下地は間違いなくあるはず。
今回父にスクリーンヒーローを迎えて芝適性が出てくれば面白い。
鮫島厩舎は非社台生産馬で好成績を収めている。
ワラウカドの預託馬もストラトスフィア、テイストオブハニーの2頭ともを勝ち上がらせており好相性。
ナンシーフロムナイロビの2019(牝)
生年月日:2019.04.07
美浦 大竹 正博
一口価格 3.2万円
(勝ち上がり率=33%・AEI/CPI=0.38)
母現役成績:★★★★★★☆☆
(米GII優勝含む米・英5勝)
母産駒実績:※産駒中央未デビュー
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(8歳:壮年 8-13歳)
(12年目・勝ち上がり率=37%・AEI/CPI=0.94・社台グループ率=27%)
- 推しポイント
オルフェーヴル産駒は母系にミスプロとサドラーズウェルズが含まれていると好成績(ラッキーライラック、サラスなど)を収めており、本馬もこれに該当。
ワラウカドではテイストオブハニーも同様の配合で勝ち上がっている。
初仔のレナーナが牝馬ながら募集当時500キロ超と馬格に恵まれており、母の胎内環境が良いことが想像できる。
今回2番仔かつ厩舎も同じ大竹厩舎でさらに期待が高まる。
ポウリナズラヴの2019(牡)
一口価格 9.5万円
(勝ち上がり率=63%・AEI/CPI=1.92)
母現役成績:★★★★★★☆☆
(米GII勝利含む重賞入着複数回)
母産駒実績:※産駒中央未デビュー
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(8歳:壮年 8-13歳)
(12年目・勝ち上がり率=61%・AEI/CPI=1.72・社台グループ率=67%)
- 推しポイント
クラブ募集馬としては実質ディープインパクトのラストクロップと言えるロマンの詰まった血統。
パカパカファーム生産の偉大なダービー馬、ディープブリランテとRivermanやNureyevといった血が共通しており狙った配合とも読み取れる。
厩舎もリーディング上位常連でありダービー2勝を上げている友道厩舎。
募集総額は高額ながら唯一1/1000口募集。10万円以下でディープインパクト産駒に出資できるのは魅力。
ボカイウヴァの2019(牡)
生年月日:2019.03.02
一口価格 4.4万円
(※1年目の為暫定評価)
母現役成績:★★★★★☆☆☆
(仏3勝、重賞含む入着5回)
母産駒実績:★★★☆☆☆☆☆
(1頭中央デビュー:未勝利)
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(8歳:壮年 8-13歳)
(21年目・勝ち上がり率=41%・AEI/CPI=1.83・社台グループ率=0%)
- 推しポイント
昨年募集されたヴァルガスの全弟となる本馬ですが、価格が3000万円→2200万円と下がりコストパフォーマンス上昇。
この値付けは新種牡馬モーリス産駒の当初の不振を受けてとのことだったようで、最近はモーリス産駒も順調に勝ち上がってきており心配無用。
厩舎は日高生産馬にこだわる昆貢厩舎。データを調べてもかなり優秀な成績を収めており相対的に満点評価としました。
牡馬の3番仔は狙い目でもあり、楽しみな1頭。
リリウオカラニの2019(牡)
一口価格 4.4万円
(勝ち上がり率=38%・AEI/CPI=1.00)
母現役成績:★★★★★☆☆☆
(中央28戦3勝・賞金4,292万円)
母産駒実績:★★★★★☆☆☆
(6頭中央デビュー:2頭勝ち上がり・OP馬カラクプア)
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(16歳:高齢 14-17歳 約3か月空胎〇)
(5年目・勝ち上がり率=35%・AEI/CPI=0.59・社台グループ率=42%)
- 推しポイント
クロフネのラストクロップである本馬。
産駒の勝ち上がり頭数は少ないもののOP馬カラクプアを輩出しておりさらなる活躍馬を出す可能性は秘めている。
母は高齢で連産となるが、前年の産駒を産んだあと約3か月の空胎期間を経ているため母胎環境は良好だったと推測。
(名馬オルフェーヴルも5連産目だったが約5カ月の空胎を挟んで産まれた)
見学会に行かれた方の感想でも非常に筋肉質で成長の余地を残す馬体だったとの声が多く、楽しみな1頭。
斉藤崇史厩舎はワラウカドのハリー氏が代表を兼任するダーレージャパン生産のサマーセントを重賞勝利に導くなど信頼関係は厚い。
※管理人出資馬
総評
今年は過去最大頭数となる9頭がラインナップされました!
どれも魅力的な馬ばかりで正直なかなか選びきれません…。
さらに今回は6頭以上の出資で割引率が最大になる為、頭数をどうするかも検討する必要があります。
ちなみに今回申し訳ありませんが、馬体写真や歩様の診断はまだまだ未熟な為混乱を招かないよう省いています。
ご自身の眼でじっくり選んでみてください。
皆様が素晴らしい競走馬に出会えることを祈っております!
今回の募集スケジュールについては公式サイトをご覧ください。
2020年1歳馬(2019年産)募集スケジュール・キャンペーンなど