競馬写真におすすめの大口径望遠ズームレンズ(F2.8通しズームレンズ)をご紹介します。
今回はキヤノンのカメラユーザー向けにレンズを選定させて頂きました。

大口径望遠ズームレンズは私も使用している種類のレンズです。特徴としてはなんといっても大きな背景ボケが得られる、悪天候時でもシャッター速度が稼ぎやすいという部分です。

しかしながら最大焦点距離が短くなりがちなので、もしフルサイズのカメラをお持ちの場合はこの焦点距離では少し心許ないかもしれません。APS-Cのカメラをお使いの場合でも競馬場や撮影ポイントによっては1.4倍テレコンバーターの併用が必要になる場合もあります。

 

それでは順にご紹介していきます。

キヤノン(Canon) EF70-200mm F2.8L IS II USM

発売日: 2010年03月19日 参考価格: 200,000円

【画質評価】

こちらがまさに当ブログで2011年~現在使用中のレンズです。それまではキヤノンのダブルズームキットについてきたレンズやタムロンの70-300mm望遠ズームレンズを使用していましたが、より高画質で背景をぼかした競馬写真を撮りたいと思い奮発して購入しました。

純正Lレンズはどんなもなのかと当時は思っていましたが、いざ撮ってみると素人の私でも以前と見違えるような写真が撮影でき、驚いたことを覚えています。

最近では似たようなスペックのレンズがシグマやタムロンから半額程度で出ていますのでそちらを選ばれても良いかと思います。しかし現像時に拡大しても見劣りしない画質やプロ仕様の筐体の作りは純正ならではで、使っていて非常に安心感があります。

基本仕様
対応マウント キヤノンEF、キヤノンEF-S
対応センサーサイズ APS-C、APS-H、35mm Full
レンズ構成 19群23枚
最短撮影距離 1.200m
最大撮影倍率 0.210倍
重さ 1,490g
最大径×長さ φ88.8×199mm
フィルター径 77mm

 

タムロン(TAMRON) SP 70-200mm F/2.8Di VC USD G2 (Model A025)

発売日: 2017年02月23日 参考価格: 122,508円

【画質評価】

こちらは2017年に発売された最新の大口径ズームレンズです。最新設計というだけあり上記のキヤノン純正レンズにも劣らない高解像度レンズです。値段も純正の半額程度と比較的手の出しやすい価格です。

このレンズに関する様々な記事を見ましましたが、どの記事も非常に好評判でほとんど欠点が見当たりませんでした。

個人的に大口径レンズの中ではイチオシのレンズです。もし今純正レンズを持っていない状態で選ぶとなれば、こちらを選んでいるかもしれません。競馬用のレンズをお探しの場合は、まず第一候補にこのレンズを置いてほかのレンズと比較してみてください。

基本仕様
対応マウント キヤノンEF、キヤノンEF-S、ニコンFX、ニコンDX
対応センサーサイズ APS-C、APS-H、35mm Full
レンズ構成 17群23枚
最短撮影距離 0.950m
最大撮影倍率 0.163倍
重さ 1,500g
最大径×長さ φ88×193.8mm
フィルター径 77mm

 

シグマ(SIGMA) APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

発売日: 2010年07月23日
参考価格: 110,000円

【画質評価】

こちらは同スペックのシグマのレンズです。発売年月が古いため、同時期のキヤノン純正Lレンズや最新のタムロンレンズに比べるとやはり画質は劣ってしまいます。シグマの最近のシリーズ(Contemporary、Art、Sports)などにこのスペックのレンズがまだないので、近々新レンズが発売されるかもしれませんね。

このレンズを今の時点で新品で購入されるメリットはあまりないかもしれませんが、中古品で運が良ければ6~7万円程度で入手できる場合があるので興味のある方は探してみたください。

基本仕様
対応マウント キヤノンEF、キヤノンEF-S、ニコンFX、ニコンDX、ソニーA、ペンタックスK、シグマSA
対応センサーサイズ APS-C、35mm Full
レンズ構成 17群22枚
最短撮影距離 1.400m
最大撮影倍率 0.125倍
重さ 1,430g
最大径×長さ φ86.4×197.6mm
フィルター径 77mm

 

シグマ(SIGMA) 120-300mm F2.8 DG OS HSM Sports

発売日: 2013年04月26日 参考価格: 287,811円

【画質評価】

こちらはSportsシリーズとしてシグマより発売されているレンズです。この120-300mmのF2.8通しズームレンズはシグマ独自のレンズで、競馬写真撮影に非常におすすめのスペックです。

300mmならフルサイズのカメラでも十分対応できますし、1.4倍テレコンバーターを装着すれば420mmF4というレンズに変化します。ここまで焦点距離が伸びれば心強いですね。

値段は30万円弱と高額になってしまいますが、レンズに詳しい方はご存知の通称「サンニッパ」と呼ばれるレンズのスペックを含んでいます。そんなサンニッパのレンズはというと、キヤノン純正のEF300mm F2.8L IS II USMが約60万円。2倍の価格です。となるとこの値段が結構なバーゲンプライスになっているのがお分かりになって頂けると思います。

デメリットはレンズの重さです。その重さ3,390g。手持ち撮影をするにはなかなか厳しい重さです。競馬撮影は競走馬が目の前を通りすぎる数秒間が勝負ですのでそれほど負担にはならないかもしれませんが、持ち運びの際は覚悟が必要ですね。

基本仕様
対応マウント キヤノンEF、キヤノンEF-S、シグマSA
対応センサーサイズ APS-C、APS-H、35mm Full
レンズ構成 18群23枚(FLDガラス2枚、SLDガラス1枚)
最短撮影距離 1.500m
最大撮影倍率 0.123倍
重さ 3,390g
最大径×長さ φ121.4×291mm
フィルター径 105mm

 

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