この度カメラ初心者の方に競馬写真の楽しさを知っていただきたく、私が普段行っている撮影方法について書かせていただくことにしました。

そこで、まずは撮影前の準備編として、競馬写真に必要なカメラの選び方やレンズの選び方について進めていきたいと思います。

※初心者を対象に書いていますので、中・上級者の方には物足りない内容かと思います。もし内容に間違いなどあればお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。

競馬写真を撮るにはどんなカメラを選べばいい?

レース写真を本格的に撮りたいのであれば、デジタル一眼レフカメラを購入するのが一番です。
ミラーレス一眼や、コンパクトデジカメでも撮れないことはないですが、ブレにくさ(ピントの合わせやすさ)、背景のボケなどに違いが出てきます。

カメラの選び方ですが、レース写真を撮るうえで最も大事なのが連写速度です。
最低5コマ/秒以上、できれば7コマ/秒以上目安に選ばれると良いかと思います。

画素数に ついては、撮影後に画像のトリミングや引き延ばして部屋に飾ったりすることを考えると多いに越したことはないですが、2018年現在の現行機種であればエントリー機でも2000万画素近くが当たり前になってきていますので、そこまで気にする必要はないでしょう。中古などで選ばれる際には1800万画素以上を目安にしていただければ満足のいく写真が撮影できると思います。

撮像素子(イメージセンサー)はデジタル一眼レフカメラであればフルサイズとAPS-Cが主流ですが、基本的にはAPS-Cで十分です。もちろんフルサイズの方が解像度は上ですが、価格も倍以上跳ね上がりますし、レンズの焦点距離もさらに長いものが必要になってきます。

フルサイズとAPS-Cの違いは?
APS-Cはイメージセンサーのサイズがフルサイズの40%程度。その分画角が狭くなるため焦点距離が約1.6倍になります。ボケ量はフルサイズに比べて落ちますが、レンズ中心部の一番おいしい部分を使えるというのは競馬写真においてはメリットではないかと思います。

一眼レフカメラのメーカーはどこがおすすめ?

カメラのメーカーは、初心者向けのエントリー機種では各社それほど違いはないですが、後々さらにクオリティの高い写真を撮りたくなってくるとスポーツカメラマンも使っているようなプロ向きの機材が欲しくなってくると思います。

そうなると、キヤノン(CANON)ニコン(NIKON)はハイアマチュアからプロ向けの機材が充実しています。

この2メーカーはコスパに優れたサードパーティ製レンズ(シグマやタムロン)の対応製品が多いというメリットもあります。

また近年はソニー(SONY)がこの2社を追う形で売り上げを伸ばしてきています。見た目も若者向けといった感じでスタイリッシュです。Gレンズと言う高性能レンズの評判もなかな良いようですね。

基本的にはこの3メーカーから選ぶのが無難ではないかと思います。

交換レンズは何を基準に選べばいい?

競馬写真に一番重要なのがレンズです。その中でも主に望遠レンズと呼ばれる種類のレンズが必要になります。

この望遠レンズの選び方ですが、APS-Cの一眼レフカメラであれば最大焦点距離が200mm以上のものを選んでください。カメラの購入時にダブルズームキットを選ばれると標準レンズに加え望遠レンズも付いてくるのでおすすめです。

F値(絞り値)数値が低いほどシャッタースピードを稼げたり背景のボケを強めたりできます。
ただしその分レンズが大きくなり値段も上がるため、予算やどのような写真が撮りたいかを考えてお選びください。

一眼レフ初心者の方はまずはダブルズームキットを購入し、F値やシャッタースピードによって写真がどのように変化するかを感覚として身に着けた上で、新たにレンズを購入することをおすすめします。

管理人が使っている機材は?

管理人が現在使用中の一眼レフカメラ

私が現在使用中のカメラはキヤノンの「EOS 7D MarkII です。
2014年の発売当初は約20万円とAPS-Cの中では最高クラスのカメラでしたが、現在は新品で10万程度で買えるため、性能を考えるとかなりお買い得なカメラではないかと思います。エントリー機種に比べると少々高めですが、発売から年数が経ってこの値下がり率を考えると最初にこのクラスのカメラを買ってしまうのもベターな選択だと思います。

EOS 7D MarkIIの主なスペック
画像処理エンジン デュアル DIGIC 6
画素数 2020万画
連射速度 10コマ/秒
AF測距点数 65点
ISO感度 100 ~ 16000
ライブビュー時AF デュアルピクセルCMOS AF
カードスロット コンパクトフラッシュ&SDカード(デュアルスロット)

なんといっても連射速度10コマ/秒が競馬写真には強力な武器となります。
コンパクトフラッシュとSDカードが同時に入るデュアルスロット搭載というのも1日の撮影数が多くなりがちな競馬写真では重要ですね。

 

管理人のカメラ遍歴

・キヤノン EOS 40D
主なスペック:1050万画素 6.5コマ/秒 2007年発売 APS-Cセンサー
⇒撮影写真一覧
・キヤノン EOS 7D
主なスペック:1800万画素 8コマ/秒 2009年発売 APS-Cセンサー
⇒撮影写真一覧
・キヤノン EOS 7D MarkII [現在使用中]
主なスペック:2020万画素  10コマ/秒 2014年発売 APS-Cセンサー
⇒撮影写真一覧
・キヤノン EOS 6D MarkII [現在使用中]
主なスペック:2620万画素  6.5コマ/秒 2017年発売 フルサイズセンサー
⇒撮影写真一覧

 

管理人が現在使用中の交換レンズ

私が現在メインで使用中のレンズはキヤノンの「EF 70- 200mm F2.8L IS II USM です。
2010年発売ですので気付けばもう発売から約8年。しかしやはりキヤノンのLレンズ。最新のレンズにも全く引けを取りません。その証拠に実売価格も発売当初からほとんど変わらず。最大焦点距離が200mmと少し短いので競馬場によっては1.4倍のテレコンバータを付けて撮ることも多いですが、手持ち撮影におけるサイズも程よく本当に信頼のおけるレンズです。今後も末永く愛用していきたいレンズです。

EF 70- 200mm F2.8L IS II USMの主なスペック
画角(水平・垂直・対角線) 29°〜10°・19°30’〜7°・34°〜12°
レンズ構成 15群18枚
絞り羽根枚数 8枚
最小絞り 32
最短撮影距離 1.5m
最大撮影倍率 0.16倍(200mm時)
フィルター径 77mm
最大径×長さ φ84.6mm×193.6mm
質量 約1310g

管理人のレンズ遍歴

キヤノン EF-S 55-250mm F4-5.5 IS II
 2007年発売
⇒撮影写真一覧

・タムロン SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD
2010年発売
⇒撮影写真一覧
・キヤノン EF 70- 200mm F2.8L IS II USM
2010年発売 [現在使用中]
⇒撮影写真一覧
・キヤノン EF 400mm F5.6L USM
1993年発売 [現在使用中]
⇒撮影写真一覧

初心者向けの撮影講座ということで、できるだけ低予算でクオリティの高い写真が撮れるよう機材の選び方をご紹介させていただきました。

今回は私が普段キヤノンのカメラを使っているため、キヤノンの機材のみ紹介させていただきましたが、他のメーカーにも同様のスペックのカメラやレンズが多数あります。

できれば実際に家電量販店に足を運んでカメラを手に持って確認されることをおすすめします。

 

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競馬写真向けのおすすめレンズレビュー記事を作成いたしました。
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