最初に
当レビューは、基本的に過去の成績・傾向や数字から読み取れる部分だけを評価し、その他の部分に関してはコメントのみに留めています。
馬体や血統はご自身の知識で補完して検討してみてください。
レビューは無料でご覧いただけますが、時間をかけて作成しておりますので他ブログへの転載等はご遠慮頂きますようお願い申し上げます。
皆さんの出資馬検討のお役に立てれば幸いです。
※各データは慎重に確認の上掲載しておりますが、間違いが無いとは言い切れません。
出資の際はご自身で調べた上であくまで自己責任でお願い致します。
母現役成績:賞金や勝利数、重賞での活躍度合いなどを基準に評価
母産駒実績:産駒の中央での勝ち上がり数や、大物の有無を基準に評価
出生時母年齢:[8-13歳(壮年)]>[~7歳(若年)]=[14-17歳(高齢)]>[18歳~(超高齢)]の順に評価
※空胎明けや2,3番仔の牡馬はプラス評価、初仔の牝馬は割引評価
厩舎実績:前年リーディング、勝ち上がり率、AEI/CPIを基準に評価
※非社台系クラブは社台グループ率の低さも加味(社台の施設が使用できない為、社台グループ率が低く結果を残している厩舎は非社台クラブ向きと判断)
2021年度 追加募集馬評価・レビュー
ステラエージェント’ 21(牡)
一口価格22,500円
測尺:当歳のため不明
(米8戦1勝、GI・BCジュヴェナイルフィリーズターフ3着など)
母産駒実績:※初仔のため未評価
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆
(5歳:~7歳(若年)・初仔)
(前年1位・勝ち上がり率=48%・AEI/CPI=1.35・社台グループ率=33%)
- うまぞら一口コメント
海外では物凄い勢いで産駒が活躍しているガンランナー産駒。
日本では当記事執筆時点で1頭しかデビューしてないもののデビュー勝ちを収めています。(グランアプロウソ)
馬体はキビキビとリズムよく歩けていて全く問題は無さそうですね。
厩舎も今を時めく矢作厩舎。先日のBCでのラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌの勝利は恐れ入りましたし、広尾TCのパンサラッサ、バスラットレオン、キングエルメスも重賞勝利と波に乗りまくっています。
本馬の出資について皆さんを悩ませるのは恐らく募集額でしょう。
広尾TC過去最高額の9000万円。
1/4000口に細分化されて1口2.25万円と出資はしやすくなりましたが、通常の1/2000口換算で考えると4.5万円ですからね。
じっくりと考える必要はありそうです。
ただロマン枠と捉えれば1口持っておくのは十分ありだと思います。
新規の方なんかは4口無料枠を使って出資するのもいいかもしれませんね。
デプロマトウショウ’ 21(牝)
一口価格17,500円
(勝ち上がり率|牡馬:49.1%/牝馬:37.7%)
母現役成績:★★★★★☆☆☆
(賞金:3168万円/23戦2勝)
母産駒実績:2頭デビュー1頭勝ち上がり
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆
(12歳:壮年 8-13歳・4番仔)
(前年43位・勝ち上がり率=32%・AEI/CPI=0.61・社台グループ率=22%)
- うまぞら一口コメント
半兄のヴィジャーヤ(父オルフェーヴル)は広尾で募集され、現在地方転出策中です。
ヴィジャーヤが中央で勝ち上がれなかったのは頓挫や気性難が原因と考えており、本馬の出資にあたってはそこまで気にする点ではないかと思います。
他の産駒では初仔のスピリトゥス(父ディープインパクト)が芝の2000mで勝ち上がっています。
募集馬は父がディープ産駒のキズナですから、血統的特徴は近いです。
個人的に繁殖牝馬の考えとして、初仔が牝馬で勝ち上がっている母は繁殖力があると考えているので、後の産駒も活躍する下地はあると思います。
また、キズナ産駒で本馬と同様にヌレイエフ+ミスプロの血を併せ持つ馬はマルターズディオサ、アブレイズ、スマートリアンなど重賞戦線で活躍しており好相性です。
価格もこの血統の割には比較的抑えられてると思います。ポイント還元を加味して考えると実質2000万円代ですので。
十分出資する価値のある馬だと思います。
サンライズシェル’ 21(牡)
一口価格15,000円
測尺:当歳のため不明
(勝ち上がり率|牡馬:50.7%/牝馬:39.1%)
母現役成績:★★★☆☆☆☆☆
(賞金:440万円/5戦0勝 2着2回)
母産駒実績:※産駒未デビューのため未評価
出生時母年齢:★★★★★★☆☆
(6歳:~7歳(若年)・2番仔牡馬〇)
(前年12位・勝ち上がり率=35%・AEI/CPI=1.17・社台グループ率=17%)
- うまぞら一口コメント
調べて驚きましたが、ヘニーヒューズ産駒牡馬の勝ち上がり率は50%越えているんですね。恐るべし。
母のサンライズシェルは個人馬主もされているぐりぐり君さんが繁殖牝馬セールで購入され、その時にお腹に入っていた仔が今回の募集馬です。
ぐりぐり君さんのブログを拝見すると出産前から一口クラブへの募集を考えていたようで、その募集先が今回の広尾追加募集だったみたいですね。
(記事:ノーザンファーム繁殖牝馬セールで落札しました)
血統からは恐らく短距離ダート馬かなと思いますが、馬体も筋肉質で鍛え甲斐がありそうですし、可動域も広く良い動きをしていると思います。
そして預託先の清水久詞厩舎の成績がこれまた素晴らしい。
昨年12位というリーディング順位もさることながら、社台グループ率が17%と低く、AEI/CPIは1.17という高水準。
非社台馬にはうってつけの厩舎ですね。最近はチャンピオンズヒルズも使っているようでまだまだ成績を伸ばしてきそうです。
価格も比較的狙いやすく、個人的には今回の募集馬のなかで最も出資意欲が高まっています。
ホームラン狙いというよりは堅実に勝ち上がってコツコツと馬主孝行な馬になってくれそうなイメージです。
サンドクイーン’ 21(牝)
一口価格14,000円
母現役成績:★★★★☆☆☆☆
(賞金:855万円/9戦1勝)
母産駒実績:※産駒中央未デビュー
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆
(6歳:~7歳(若年)・2番仔)
(前年38位・勝ち上がり率=46%・AEI/CPI=1.10・社台グループ率=51%)
- うまぞら一口コメント
米年度代表馬のブリックスアンドモルタル産駒ということで注目されてる方も多いと思います。
ブリックスアンドモルタル産駒はセレクトセールでもランスエッジ2021が1億500万円で落札されるなど人気がありますね。
本馬の半兄(父ロードカナロア)はセレクトセールで2200万円で落札され、シルクで5000万円で募集されました。
金額の上乗せ具合は目を引きますが、それだけシルクさん的には期待値が高いということでしょう。
この半兄のシルクでの募集価格を基準にすると、2800万円という募集額は妥当なラインのように思えます。(セレクトセールの価格を基準にすると牝馬かつ種付け料の差を考えると大盛りですが…)
血統的にはやはりダート路線でしょうか。
そうすると上位クラスになると牝馬では稼ぎ辛くなってきますが、地方重賞への挑戦などクラブの手腕も問われますね。
当歳ながらボリュームのあるパワフルな馬体に映りますし、今後の成長が楽しみです。
Gem Gem’20(ジェムジェム’20)(牝)
一口価格 19,000円
(勝ち上がり率|牡馬:66.7%/牝馬:90.0%)
※2018年産駒までの中央デビュー馬19頭より算出
母現役成績:★★★★☆☆☆☆
(米5戦1勝)
母産駒実績:★★★★★☆☆☆
(北米にて1頭デビュー:勝利)
出生時母年齢:★★★★★★★☆
(11歳:壮年 8-13歳・空胎明け3番仔)
厩舎実績:★★★★★★★★
(前年1位・勝ち上がり率=48%・AEI/CPI=1.35・社台グループ率=33%)
- うまぞら一口コメント
アメリカンファラオ産駒の勝ち上がり率を計算してみましたが凄いですね!
特に牝馬は9/10頭が中央勝ち上がりと恐るべき数字ですが、残りの1頭も3歳時に南関で2勝あげているので実質全馬勝ち上がりのようなものです。
ただ総賞金順で見てみると上位2頭は牡馬でGIホースのダノンファラオとカフェファラオが抜けていて、牝馬最上位は現3勝クラスのリフレイムです。
言い換えればホームラン狙いの牡馬か、アベレージ狙いの牝馬かといったイメージでしょうか。
ただリフレイムが今後重賞戦線で活躍する可能性は十分ありますし、なんといっても本馬はリフレイムと同じ血統構成(母が全姉妹)ですので期待度の高さは言うまでもないですね。
厩舎もダノンファラオと同じ矢作厩舎と、クラブの力の入れようが伺い知れます。
価格に関しては、前情報で米国のセールで14万ドルで落札されたということを知りもう少し安い価格を予想していましたが、輸入諸経費が含まれているとはいえ5700万円はなかなかの盛り具合です。それだけクラブの期待が高いとも取れますが。
価格で敬遠するか、クラブと矢作先生を信じるかはあなた次第。
ルックオブラヴ’ 20(牝)
一口価格 7,000円
測尺:馬体重414kg、体高156cm、胸囲178cm、管囲19.5cm(11/10測定)
(勝ち上がり率|牡馬:28.3%/牝馬:28.3%)
母現役成績:★☆☆☆☆☆☆☆
(賞金:0万円/3戦0勝)
母産駒実績:※産駒未デビュー
出生時母年齢:★★★★★★★☆
(8歳:壮年 8-13歳・空胎明け2番仔)
- うまぞら一口コメント
初仔で全兄のアイルオブラヴはデビューまでもう少しというところで腸炎を発症し安楽死…。
1年の空胎を経て今回その全姉が募集されることになりました。
データを見ていくと、ミッキーアイル産駒は牝馬の活躍割合が高く(一般的には牡馬の勝ち上がり率が高い)、本馬が牝馬に出たのはプラスポイントでしょう。
測尺は少し小柄ですが、4月後半と遅生まれですしまだまだ成長の余地はあるかと思います。
また、全兄のプラスビタールスピード遺伝子がTT型だったのに対し、本馬はCT型とミッキーアイル産駒の活躍傾向に近くなっているのはピタッとハマる感じがありますね。
短距離~マイル路線に活路を見い出しそうなイメージです。
この価格なら1,2勝すれば十分募集額は回収できますし、コスパの高い1頭だと思います。
総評
世代が違うとはいえ、矢作厩舎2頭が今回のラインナップに入って来るとは驚きました。
2020年産駒に限るとキョウエイカルラ20,ステラリード20、ハイアーラヴ20に続く4頭目、広尾×矢作コネクションの強さには恐れ入ります。
もう一つ恐れ入ったのは価格ですかね…。
ステラエージェント20は4000万円~5000万円程度を予想していましたがまさか9000万円とは。
それ以外の募集馬も軒並み予想していた価格を上回ってきましたし、一口バブル&広尾バブルを感じた次第です。
とはいえ、今年はバスラットレオン、キングエルメス、パンサラッサと重賞をポンポンと勝っちゃいましたし、実績が伴ってきていますからね。
この募集価格でも早々に満口になることでしょう。
ただ価格の上昇とともに募集馬の質自体も年々上がって来てるのは感じるので、今回の募集馬の中に将来のGI馬が潜んでいても驚きません。
他のクラブと比較しても素晴らしいラインナップだと思います。
今回のレビューをご参考にして頂きつつ、最後はご自身の目でしっかり決断してください。
皆様が最高の馬に巡り合えることを祈っております。
もし広尾TCへの入会を迷っている・興味を持たれている方がいましたら、下の記事にお得に出資するためのポイント制度の活用方法などを詳しくご説明しているので良ければご覧ください。
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電話受付開始:2021/11/22(月)11時
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広尾TC2021年度募集馬のレビュー記事はこちら↓
※まだ残口のある馬やキャンセル募集中の産駒もいるのでこちらも合わせてお読みいただければと思います。
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