最初に
当レビューは、基本的に過去の成績・傾向や数字から読み取れる部分だけを評価し、その他の部分に関してはコメントのみに留めています。
また、レビューは無料でご覧いただけますが、時間をかけて作成しておりますので他ブログへの転載等はご遠慮頂きますようお願い申し上げます。
皆さんの出資馬検討のお役に立てれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
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※データに誤りがある場合がございますので、最終的にはクラブのカタログ等で正しいデータをご確認頂いた上でご出資ください。
2019年度 全頭評価・募集馬レビュー
ステラリードの2019(牡)
■当歳募集
父 | ロードカナロア |
---|---|
母 (母父) | ステラリード (スペシャルウィーク) |
生年月日 | 2019年02月05日 |
募集価格 | 3,200万円 |
調教師 | 栗東 矢作芳人 |
生産者 | 木村秀則 |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(2勝・G3函館2歳S勝利)
母産駒実績:★★☆☆☆☆☆☆(3頭デビュー中央未勝利)
出生時母年齢:★★★★★★★☆(12歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:※当歳のため未評価
厩舎実績:★★★★★★☆☆
総合評価:★★★★★★☆☆
母の産駒に中央で勝ち上がっている馬がいないもののいずれも牝馬。
同時募集のステラリード2018に続き本馬も牡馬で、性別の違いでどういった能力変化が見られるかが注目ポイント。
そして父であるロードカナロア産駒の活躍馬サートゥルナーリアと配合が近いのは非常に魅力。
当歳馬なのでこれから馬体がどう変化していくのかは見ていきたいところですが、広尾TC重賞馬に今をときめくロードカナロアの配合ですので様子見している暇はないかもしれません。
ショウナンタレントの2019(牝)
■当歳募集
父 | モーリス |
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母 (母父) | ショウナンタレント(アグネスタキオン) |
生年月日 | 2019年03月12日 |
募集価格 | 3,000万円 |
調教師 | 栗東 池江泰寿 |
生産者 | 桑田牧場 |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(3勝・G3フラワーC勝利)
母産駒実績:★★★★★☆☆☆(7頭デビュー3頭中央勝ち上がり)
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆(15歳:高齢 14-17歳)
馬体評価:※当歳のため未評価
総合評価:★★★★★★☆☆
新種牡馬であるモーリス産駒。
デビュー馬がいないため評価は難しいところですが、馬産地での評価は上々の種牡馬で期待は大きい。
母ショウナンタレントはG3フラワーカップを勝利している重賞馬。
そして産駒の勝ち上がり率も4割越えという安定の数字。しっかり母の能力が仔に伝わっているということでしょう。
母15歳ということで少し高齢気味ですがまだ許容範囲内。馬体の成長次第では十分大きい所も狙えるでしょう。
池江厩舎予定ということもクラブの期待の表れだと思います。
ショウナンカラットの2019(牡)
■当歳募集
父 | キタサンブラック |
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母 (母父) | ショウナンカラット(ブライアンズタイム) |
生年月日 | 2019年03月10日 |
募集価格 | 2,200万円 |
調教師 | 未定 |
生産者 | 桑田牧場 |
母現役成績:★★☆☆☆☆☆☆(未勝利、入着3回)
母産駒実績:★★☆☆☆☆☆☆(2頭デビュー中央未勝利)
出生時母年齢:★★★★★★★☆(12歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:※当歳のため未評価
総合評価:★★★★☆☆☆☆
新種牡馬キタサンブラックの初年度産駒。
厩舎が未定ということでクラブの期待度は評価し辛いところ。
母は中央で未勝利引退、産駒も2頭デビューしていまだ中央未勝利と、このあたりは評価を下げる必要があります。
おそらくすぐには満口にならないと思われますので、しばらく馬体などの成長具合をじっくり見て良質な形に変化してくれば楽しみな1頭になってくるでしょう。
グレイスフルソングの2018(牝)
■先行募集
父 | ディープブリランテ |
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母 (母父) | グレイスフルソング(ロックオブジブラルタル) |
生年月日 | 2018年2月22日 |
募集価格 | 500万円 |
調教師 | 美浦 深山雅史 |
生産者 | 木村秀則 |
母現役成績:★★★★☆☆☆☆(3勝・1000万下クラス)
母産駒実績:★★☆☆☆☆☆☆(3頭デビュー中央未勝利)
出生時母年齢:★★★★★★☆☆(13歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:★★★★★☆☆☆
総合評価:★★★★☆☆☆☆
本募集の前に唯一先行募集された1頭。
500万円と非常に安価ながら、馬体は筋肉質で短距離~マイルあたりで走ってくれそうなイメージです。
母も現役時代中央3勝という実績馬。
1勝すれば元が取れる価格ですので、コスパの高い1頭でしょう。
残口僅かですのでご検討中のかたはお早めに。
バスラットアマルの2018(牡)
父 | キズナ |
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母 (母父) | バスラットアマル(New Approach) |
生年月日 | 2018年3月25日 |
募集価格 | 3,400万円 |
調教師 | 栗東 矢作芳人 |
生産者 | 三嶋牧場 |
母現役成績:★★☆☆☆☆☆☆(英2戦未勝利)
母産駒実績:※初仔
出生時母年齢:★★★★★★★☆(8歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:★★★★★★★☆
総合評価:★★★★★★☆☆
ダノンキングリー、カンタービレ、ミッキーチャーム、メイショウベルーガなど有力馬を数々輩出している三嶋牧場の生産馬。
初年度産駒デビューから好成績を残しているキズナ産駒というのも高評価。
そして本馬は矢作芳人調教師が自ら厳選した馬で、調教師コメントも心強いです。
日高の生産馬については人一倍多くチェックをしている自負がありますし、自分が選ばせていただいた馬でもありますから、何とか走って欲しいですし、走らせないといけません。
素人目にみても好馬体が目に付きます。
矢作調教師自身芝の1600~2000mと言っているように、筋肉質でいかにもマイルあたりで活躍しそうな馬体。
初仔ということで馬格が気になるところですが、測尺をみて問題なさそうであれば期待できる1頭です。
マルヴァーンスプリングの2018(牝)
父 | ドゥラメンテ |
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母 (母父) | マルヴァーンスプリング(Silver Deputy) |
生年月日 | 2018年02月14日 |
募集価格 | 3,300万円 |
調教師 | 栗東 武幸四郎 |
生産者 | 三嶋牧場 |
母現役成績:★★☆☆☆☆☆☆(米4戦未勝利)
母産駒実績:★★★★★★★☆(7頭デビュー5頭勝ち上がり)
出生時母年齢:★★★★★★★☆(12歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:★★★★★★☆☆
総合評価:★★★★★★☆☆
新種牡馬ドゥラメンテの初年度産駒。
ドゥラメンテ産駒はセレクトセールでも1歳馬の1億越えが3頭と非常に高評価を得ています。
本馬はバスラットアマルと同じく三嶋牧場生産。厩舎は半姉グアン(父オルフェーヴル)と同じ武幸四郎厩舎。
産駒を見るとダートでの活躍馬が多いですが、芝での勝利もあります。
そして産駒の中央勝ち上がり率が7割越えという驚異の数字。安定感抜群です。
この馬については父がドゥラメンテに変わり、スラっとした体型は芝でも対応してくれそうなイメージが湧きます。
牧場で走り回っている動画を見ても非常に元気に走り回っており、身体能力の高さを感じます。
安定感を求めるなら間違いない1頭です。
ハイアーラヴの2018(牝)
父 | ジャスタウェイ |
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母 (母父) | ハイアーラヴ(Sadler’s Wells) |
生年月日 | 2018年05月13日 |
募集価格 | 2,800万円 |
調教師 | 美浦 林徹 |
生産者 | 木村秀則 |
母現役成績:★★★★☆☆☆☆(英・独7戦1勝、準重賞チェシャーオークス2着)
母産駒実績:★★★★★☆☆☆(3頭デビュー1頭勝ち上がり:重賞馬クレッシェンドラヴ)
出生時母年齢:★★★★★☆☆☆(16歳:高齢 14-17歳)
馬体評価:★★★★★★☆☆
半兄クレッシェンドラヴ(父ステイゴールド)が中央で5勝、堅実にクラスを上げ2019/7/7のG3七夕賞では2着に入る好成績。
本馬は父がジャスタウェイに変わりますが、初年度からアドマイヤジャスタ、ヴェロックスといった活躍馬を輩出した勢いのある種牡馬です。
厩舎はクレッシェンドラヴと同じ林徹厩舎。
馬体はバランスがよく、トモの張りが素晴らしい好馬体に見えます。
ステラリードの2018(牡)
父 | モーリス |
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母 (母父) | ステラリード (スペシャルウィーク) |
生年月日 | 2018年02月19日 |
募集価格 | 1,800万円 |
調教師 | 栗東 矢作芳人 |
生産者 | 木村秀則 |
母現役成績:★★★★★☆☆☆(2勝・G3函館2歳S勝利)
母産駒実績:★★☆☆☆☆☆☆(3頭デビュー中央未勝利)
出生時母年齢:★★★★★★★☆(11歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:★★★★★★☆☆
重賞馬ステラリードに5頭目にして初めての牡馬誕生。
待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。
父も新種牡馬ながら馬産地での評価も高いモーリス。
馬体は非常に筋肉質で好馬体。放牧地でも力強い大きな跳びで目立っているようです。
サンデーサイレンスの4×3、サドラーズウェルズの4×4というクロスも嵌れば非常に面白そうな配合。
募集価格も牝馬である半姉パラスアテナ(父ルーラーシップ)1,680万円から僅かに上がった程度で非常に良心的な値付けに思えます。
すぐに満口になりそうですので募集開始までに出資するか否かの判断をしておくのが賢明でしょう。
スイートマカロンの2018(牡)
父 | スピルバーグ |
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母 (母父) | スイートマカロン(Tale of the Cat) |
生年月日 | 2018年03月19日 |
募集価格 | 1,200万円 |
調教師 | 美浦 尾関知人 |
生産者 | 木村秀則 |
母現役成績:★★☆☆☆☆☆☆(中央未勝利・入着3回)
母産駒実績:★★★★★★☆☆(4頭デビュー3頭勝ち上がり)
出生時母年齢:★★★★★★★☆(12歳:壮年 8-13歳)
馬体評価:★★★★★★☆☆
姉と同じくスピルバーグとの配合。
馬体を見ると姉キャッツアイよりも胸前の筋肉が発達しており、血管の浮き出具合から皮膚の薄さも感じられ好印象。
牡馬になったにも関わらず全姉よりも760万円安価な1200万円での募集。
管理する尾関調教師も天皇賞2着のグローリーヴェイズなど今勢いのある厩舎で頼もしいですね。
コスパ重視なら最もおすすめしたい1頭です。
この価格なら早々に満口になってもおかしくありません。
総評
今年度は以前にも増して良血馬が多いイメージです。
その分全体の価格も上がりましたが、中には安めの募集馬もいたりとバランスがとれているイメージです。
特に広尾サラブレッド倶楽部ゆかりのスイートマカロンやステラリードは想像よりもかなり安価な募集価格となったので争奪戦になりそうな予感すらします。
今年からDMMバヌーシーが1万口から2000口募集に変更し、広尾TCのライバルクラブになりそうな様相も見せていますが、私的には広尾TCの募集馬も全く負けておらず、非常に魅力的な馬ばかりにみえます。
この中から重賞馬やはたまたGI馬が紛れていそうな気がしてなりません。
そして、募集は2019年7月20日(土)午前10時受付開始なのでお忘れなく!
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以上、広尾サラブレッド倶楽部の2019年度全頭募集馬レビューでした。