中央での10戦

2019年11月9日に芝の1600mでデビューしたシェノン。
初戦から3着と素晴らしい走りを見せてくれたので勝ち上がりもすぐかなと思っていましたが、そこからが長かった…

翌年の8月まで中央で計10戦。
芝で最高3着、ダートでも最高3着といいところまではいくもののなかなか勝利には届かず。距離も1400~2000mまで色々試して貰えましたがここだ!という距離は未だはっきりせず…。

そして地方(兵庫)への転出が決まりました。
3歳時であれば2勝、4歳以降であれば3勝すれば中央へ戻って来ることができます。

地方へ移籍しての3戦

兵庫の新子調教師のもとへ移籍したシェノン。
新子調教師は厩舎開業4年目にしてリーディングトレーナーとなった敏腕調教師です。
競走馬の立て直しに特に優れているとの評判を聞いていたので、リズムが狂ってしまったシェノンを再起させてくれるのではないかと期待が高まりました。

中央の最終レースを終えた8月からしばらくは三重ホース(外厩)で体調を整えられました。
そして11月末にいよいよ入厩。
調教師からも良い動きをしているとのコメントを頂きました。

ゲート試験と乗り込みを一通り終え、2020年12月17日、下原騎手を背に地方初戦。

前半ペースを上げすぎたのと内で少し怯んでしまったようで8着という結果に…。
1番人気に支持され下手すると圧勝もあるのでは?と期待していたのでショックは大きかったです…。

巻き返しを期待する2戦目は年明け2021年1月3日。

このレースでは1枠1番で内から徐々に先行していく形。
最後の直線、ここから伸びれば!と思うも、前の2頭との着差は縮まらず3着…。

3戦目は2021年1月21日。

ここから舞台はそれまでの園田から姫路に変わりました。
今回は中団に控えて最後の直線で勝負をかけるような作戦のようです。
道中は良い感じで手ごたえを保ったまま。
コーナーを回って直線へ…と思ったものの前が開かない!
無理やり馬群をこじ開けるもそのロスが影響して勝ち馬とタイム差なしの3着。
スムーズなら間違いなく勝てたレースだったので本当に悔しかった…。

念願の初勝利

コンスタントに使えるのがシェノンの強み。
地方へ移籍して2ヶ月もたたないうちに早くも4戦目。

建国記念の日(祝日)ということもあり、私も姫路競馬場に駆け付けました。

この日は調教師のコメントからも仕上がりは抜群とのこと。
パドックでも素晴らしい出来に見えました。
オッズは2.0倍の1番人気。

そしていよいよレースのスタート。

レース動画(8枠10番がシェノン)
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?date=20210211&race=7&track=himeji

スタートで僅かにつまずくもそれほど出遅れず中団に控える形に。
道中外側からじわじわと追い上げ最終コーナーへ。

先に先頭に躍り出たのは2戦前のレースで5馬身差を付けられたマリノジェノヴァ。

しかし今日のシェノンは違いました。

マリノジェノヴァに並ぶ間もなく、一気に交わす!
交わしてからは独走状態でどんどん差を広げ、3馬身差の勝利。
3着馬とは8馬身の差をつける圧勝劇でした。

まさにこれまでの鬱憤を一気に晴らすような最高の勝利。

まだ中央復帰するためにはあと2勝必要ですが、今のシェノンならそう時間をかけずに達成してくれそうな気がします。

シェノンの馬名の由来は「繋いでいくこと」。
勝利を繋いでいざ中央へ。

これからシェノンの快進撃が始まります!

撮影写真

レース後の一コマ

レースを終えて引き上げる時に、シェノンがこっちを向いてくれました。
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私や出資者の皆さんに「やっと勝てたよ!」と伝えてくれてるみたいで嬉しかったですね。