レース回顧

オジュウチョウサンの有馬記念以来のレースは障害戦の阪神スプリングジャンプとなりました。
平地では57キロの斤量だったため久々の62キロ、そして11カ月ぶりの障害戦と不安な点もありましたが、単勝オッズは1.1倍。
ファンの期待の高さを改めて感じました。

レースはタイセイドリームやシークレットパスが先頭でレースを進め、オジュウチョウサンは4番手あたりで追走。
最後の直線に向いた時にはタイセイドリームとの一騎打ちに。

しかし、やはり「障害王者」。
あっさりタイセイドリームを交わして先頭に。
その瞬間スタンドからは大きな拍手と歓声が上がりました。

レース後の石神騎手のコメントです。

1着 オジュウチョウサン(石神深一騎手)
「思っていた通りのレースはできましたが、障害レースが11ヶ月ぶりということもあり、3ヵ所ほど飛越をミスしました。最後の障害もヒヤッとしましたが、この馬の体幹の強さ、柔軟さで転ばずに飛び越えてくれました。去年の中山GJに比べると手応えは怪しかったのですが、2着馬と併走しながら負けないだろうという手応えでした。賢い馬なので、今日走ったことによってこの後も障害ならもっといいパフォーマンスを見せてくれると思います。今日はたくさんの応援をもらい僕もオジュウチョウサンも喜んでいます」

レース後のコメント

現地で見ている分にはスムーズな飛越に見えましたが、石神騎手はオジュウチョウサンの少しぎこちない部分を感じたようですね。
ただ、障害レースの復帰戦でしっかり完走・勝利してくれたので、次のレースはさらに安定したレースを見せてくれることでしょう。

今後は他陣営の動向をみて天皇賞春か中山GJを目標としているようです。
いずれにしてもまだまだ今年の競馬界を盛り上げてくれそうですね。

撮影レポート

今回は6DMarkII+EF400mm F5.6 USMの組み合わせ。

エントリー向けフルサイズ一眼レフの6D MarkIIはピントが合えば非常に綺麗な写りをするカメラですが、フォーカスエリアについては注意する必要があります。

下の画像はキヤノンの公式サイトより引用したものですが、7D MarkIIと6D MarkIIはAFエリアの範囲がこれだけ違います。

7D MarkII 6D MarkII
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フォーカスエリアが狭いと、少しずれただけで奥や手前の馬にピントが合ってしまうため、非常にシビアな撮影が求められます。

下の写真は今回の撮影での失敗例です。

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狙いは手前のオジュウチョウサンにピントを合わせ奥をボケさせたかったのですが、奥のヤマニンシルフにピントが合ってしまっています。
AFエリアの広い7D MarkIIであればおそらく狙い通りの撮影ができていた状況です。

このように被写体が高速で移動する競馬写真には少しデメリットのあるカメラですが、やはりフルサイズセンサーは画質面においては大きなメリットがあるのも事実。
これからも積極的に使っていこうと思っています。