5R未勝利戦に出資馬2頭出走

中山5Rにはこの日京成杯に出走するゼノヴァースと同じ藤沢厩舎のセルフィーが3戦目、広尾サラブレッド倶楽部で出資している加藤厩舎所属のグラニュエルがここをデビュー戦に選びました。

セルフィーは休み明けながらルメール騎手を背に1番人気に支持され、前走悔しい敗戦を期しているだけにここでなんとか決めてもらいたいという気持ちで見ていました。
グラニュエルの方は6月という遅生まれもありますし、調教の走りもまだ少し緩いのかなという感じだったのでまずはここで使ってみてという感じでした。

そしていよいよ出走。
セルフィーは道中徐々に前に進出していき先団に取り付きそうな勢いでしたが、途中で軽く不利を受けずるずると中団まで下がってしまう展開に。
その後また巻き返しを図りますが、先頭には届かず結果3着。
今回欲しかったのは”勝利”だったので3着という結果は悔しいですが、それでも休み明けで良く頑張ってくれました。
次は確勝といきましょう!

それとは対照的なのがグラニュエル。
レースの最初から最後までずっとシンガリ追走で、タイムオーバーという結果に…。
全くレースに参加できていませんでした。
1ヶ月の出走停止期間にしっかり鍛え直してもらい、次は良いレースを見せてくれることを期待したいと思います。

出資馬初の重賞出走

出資馬の1頭、ワラウカドのゼノヴァースが昨年末3戦目で未勝利戦を勝利し、タイムも世代トップレベルであったため満を持して京成杯へ。
一時はホープフルにも登録され賑わせてくれましたが、しっかりを先を見据えた上でのレース選択。

鞍上には若き天才マーフィー騎手を据え、厩舎もかなり自信があったことだと思います。
オッズも一時は2~3番人気を行き来し最終的にはスカイグルーヴ、ヒュッゲにつぐ3番人気に落ち着きました。

競馬ファンにとってはゼノヴァースは昨年10月にデビューし、それからまだ3カ月しかたっておらず馬名もうろ覚えという方が多いと思います。

しかし、出資者にとってはもう早い方なら既に約1年半の月日がたっています。
私は一昨年のツアーには参加できませんでしたが、写真や動画をみながらじっくり検討し、クラシックを夢見て出資した1頭です。
毎週近況を楽しみにし、馬名が決まる瞬間に立ち会い、デビュー戦、2戦目と悔しい敗戦が続き、やっとつかんだ3戦目での勝利。
そして今回の重賞出走。これだけの期待感を持ってここに出走してくれるだけでこみ上げる思いがありました。

京成杯レース回顧

ゼノヴァースはスタートで出遅れてしまい、中団に控える形に。
レースは平均的なペースで流れ、マーフィー騎手もしっかり手綱を抑えて脚を溜めてくれているように見えました。
そしてコーナーから徐々に先頭へ詰め寄り、3番手あたりまで順位をあげていきます。
ここから前走のような長く持続する末脚を発揮できれば勝てるかもしれない!
…と思ったのもつかの間、後続にどんどん抜き去られ、結果は9着…。
期待が大きかった分落胆も想像を超えるものでした。

レース後はワラウカドスタッフの方によるレクチャーが行われました。
マーフィー騎手や藤沢調教師は結果が結果だけに口数が少なかったとのことですが…
敗因は1,2戦で負けた時と同様、包まれて力んでしまったため最後に力が残っていなかったようです。
見た目には分かりませんでしたが、馬体重-12キロも影響したのかもしれません。

次は堅実に自己条件からになるかもしれませんが、着実にステップアップして大舞台での活躍を再度期待したいと思います。

そしてこの京成杯を勝利したのはキズナ産駒のクリスタルブラック。
直線半ばで抜け出したスカイグルーヴがこのまま差を広げて優勝かと思ったところ、1頭違う脚で飛んできたのがこの馬でした。
まさに目の覚めるような末脚。
エピファネイア産駒のスカイグルーヴを差し切るキズナ産駒は、あの時のダービーを彷彿とさせてくれるレースでした。